独り言の垂れ流し

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OOTP20の話

 1.はじめに

 皆さんごきげんよう。OOTP20は3月22日に発売された。このブログを定期的に来てくれている人は買っただろうか?それとも、ある程度アップデートが行われて快適に遊べるようになったり、レビューが増えたりするまでOOTP19で遊ぶと考えているのだろうか?

 私はら発売日にOOTP20を買い、既に60時間ほど遊んだ。そこで今回はOOTP20について簡単に感想を書こうと思う。

 

2.OOTP20の良くなったところ

 まず今作の大きく変更された点として、契約におけるオプションについての取り扱いがあげられると思う。具体的にいうとチームオプション、オプトアウト、プレイヤーオプションでFAになる選手にQOを提示することは出来なくなった。

 この変更は非常に大きい。OOTP20で改善された点で最も素晴らしい点だと思う。以前までのシリーズでは、選手がチームオプション、オプトアウト、プレイヤーオプションでチームを去ることを期待して、FA選手とチームオプション、オプトアウト、プレイヤーオプション付きで契約しすることを多くのプレイヤーが選択していたと思う。これは、どのようなオプションであろうが選手にQOを提示出来たからである。しかも、驚くべきことにチームオプションを行使しなかった場合ですらQOを提示出来た。そのため、高齢だが実力がある選手にQOを提示することで、選手がQOを受諾した場合は格安で選手を雇え、拒否した場合はドラフト指名権が手に入るという、さしずめコイントスで、表が出たら俺の勝ち、裏がでたらお前の負けというジャイアンの理論のような選択肢を選手に提示することができた。このため、OOTPでは再建中の球団こそFA市場で積極的になる必要があった。FAでスター選手と長期契約で年平均を小さくした契約で選手を獲得し、一年後にオプトアウトを付ける。1年後にはスター選手が自球団の弱さと給料に失望しオプトアウトでチームを去る。その時にQOを提示し拒否されることでドラフト指名権を獲得する。この手順でドラフト指名権を多く獲得することは、再建中の球団では良く取られていた戦略であった。

 さらに、以前のOOTPでは過去にQOを提示されていてもQOを提示することができた。つまり、初めてFA権を獲得する選手の年俸がQOでの年俸と考えられるのならその選手と契約延長する選択肢が失われていた。仮にQOと同価値の金額×複数年の契約をした選手がいたとしよう。この場合、この契約を受諾することは結構もったいない。なぜならとりあえずQOを提示しておけば、選手がQOを受諾した場合は来年もQOを提示出来、QOを拒否すればドラフト指名権が手に入るだけでなく、選手の価値が低下することになるからだ。

 もっと詳しくQOを受諾した場合を考えてみよう。QOと同価値の金額×複数年の契約した場合は、その複数年分QOが出せなくなるばかりでなく、途中で解雇した場合は契約の全額を払う義務が生じる。しかし、QOでの契約なら1年契約であるから選手を解雇してもQOの金額分だけの損失しか生まない。しかも、1年単位で予算が組まれるOOTPでは、1年後に制限なく解雇できるということはFA市場に柔軟に対処できることも意味する。1年後にさらにいい選手がFAになることが予想できれば、とりあえずQOを提示し、来季にノーテンダーFAにすれば複数年で解雇した場合と異なり、予算のスペースを汚さないで解雇できるのだ。複数年で契約をした場合は一括で給料を損失として計上できない場合は複数年にわたり予算のスペースを圧迫するし、一括で損失を計上できた場合は、QOを提示される選手であることという前提条件の下では予算を十分に使えていないことを意味する。仮にQOの値段を15Mだとして、2年契約を結んだとすると、1年目に選手を解雇した場合、一括で損失として計上する場合は30Mの損失を計上しなければならない。しかし、30Mを一括で計上できるとしたら、30M以上の利益が見込まれることと同じである。予期しない出費に備えて予算に余裕を待たせることは問題ないが、30Mは少し多いと思うのは筆者だけではないだろう。これに対してQOを提示した場合は15Mの損失にしかならない。

 次にQOを拒否された場合を考えてみよう。QOを拒否した選手の価値は低下するということになる。これは指名権譲渡が足かせとなりドラフト指名権分だけ選手の価値が下がるからだ。この時、元の球団としては指名権譲渡は当然ないのだから下がった相場分、その選手と再契約するのなら得することになる。さらに、自チームとしては指名権譲渡がない分、当初の要求通りのQOと同じだけの金額を提示すれば、他のチームよりも金銭的に優位に立つことになる。QOを拒否されても元の球団が選手と交渉することは制度上では制限されないため、QOの拒否はドラフト指名権だけではなく今後の交渉でも他球団よりも優位だ。選手が監督やチームに不満が得れば話は別だが、それはQOとは別の話だ。

 以上の事からFA権を獲得した選手がQOと同価値のレベルの金額であればQOを提示する以外に選択肢はない。QOを受諾されれば予算の柔軟性が、拒否されればドラフト指名権か、その選手との交渉での優位性が得られるのに対し、QOを提示しない場合は何も得られないからだ。

 しかし、OOTP20ではこれらの問題は解決された。QOについてのルールが現実と同じになったため、QOを提示できる範囲が大幅に狭まった。これはチームを再建したり、王朝を維持することが難しくなったことも意味するが、個人的には正常な状態になったととらえている。しかも、このことによって以前では契約オプションに対して考える事がなく、決まった手順で契約を行っていたが今作ではどのオプションにも異なった長所と短所が生まれ、いい意味で契約に対して悩むことと考えることが多くなった。

 OOTP20ではスプレーチャートやオープナーの追加などが行われたが、GMプレイではあまり影響を受けていない。これは私が戦術に関しては監督に委任しているからだろう。監督プレイや現場に積極的に介入するGMなら話は変わると思うが、GMで遊んでいるプレイヤーはやはり契約オプションの改善がOOTP20での最も大きな変更点だと思う。

 

3.OOTP20の不満点

 さてこれは私だけなのかもしれないが、OOTP20ではメールを翻訳する際に便利であったフェイスブックに出力するためのボタンが調子が悪く正常に機能しなくなった。新しいタブをedgeに作るものの、メッセージが表示されない。このため、メールを読みたいが英語が苦手なプレイヤーは画面を撮影などして画像を翻訳するサービスなどを使用しなくてはいけなくなった。これは大きな不満点だ。将来アップデートで治るかもしれないが、4/14時点では治っていない。

 

4.総評

 OOTP20はGMプレーで遊ぶのなら、割と今回は買った方がいいと思う。OOTP17からOOTP19までは小規模な改良のみで、最新のロースターで遊べるぐらいしかなかった。二刀流の追加などがあったが、正直質の低い改良だったと思う。もちろん、OOTP20もそこまで大きな改良は行われていないのだが、契約のオプション関係の変更は素晴らしい改良だと思う。以前までは、正解の選択肢が明示されているため思考停止で一つの選択肢を選択するしかなかったため、ストラテジーゲームとしてOOTPは質が低かった。しかし、OOTP20は契約のオプション関係で、一長一短の選択肢を私たちに与えるようになった。これについて悩むことこそが、ストラテジーゲームの面白さだと思う。オールスター時期にOOTP20は今年も半額になると思うが、フルプライスで勝っても全く損しないと思う。体験版がないため強くは勧められないが、迷っているならフルプライスで買えば、野球ゲームとしてだけでなく、ストラテジーゲームとしても質の高いゲームですぐに遊べる。購入していない方はOOTP20を買ってみてはいかが?

 

5.おまけ1

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 私はプレイヤーチートに対して拒否感はなく、今までは契約オプション関係は余すことなく利用してきた。そのため、無双プレイをしていたのだが、OOTP20では封じられてしまった。そのためSFは19年から24年までは常に85敗以上をし、26年にやっとWS制覇を成し遂げた。今回はOOTP19までの感覚だと再建がかなり難易度が高いと思う。

6.おまけ2(ネタばれ注意!)

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 OOTPでは最初の1年目のドラフト指名選手はあらかじめ生成されている。そこで、1年目のドラフト指名1ラウンドで指名された選手の中で活躍した選手をピックアップ。一回、回しただけのデータであるから正確性は低いし、選手の成長は予算や怪我で多くが変動する。さらに、選手の活躍はクラブハウスの雰囲気やチームの強さにも影響される。だから、あまりこれを当てにしないでほしいが参考にはなると思う。