独り言の垂れ流し

趣味の独り言を垂れ流します

OOTPの基本的な攻略 その2

1.はじめに

 この記事は前回の続きである。今回は前回、書かなかったことを書こうと思う。また、もう一回言っておくが、この記事での攻略法は私の経験論であり、厳密な実験や、プログラムのコードを参照したりするなどは行っておらず信頼性は低い。参考程度にしてもらえるとありがたい。また、この記事ではOOTP20を使用している。

 

2.ドラフト指名

 MLBNPB問わず、チームを構成する多くのプレイヤーはドラフト指名を経験している。トレードやFAで獲得した選手がチームにいるかもしれないが、その選手は他のチームでドラフト指名をされたことが多く、広い意味で多くの選手はドラフト指名でプロ野球人生をスタートさせる。

 となると、強いチームを作るためにはドラフト指名で成功することが必須だ。FAやトレードなどで戦力を増やすことは出来るが、それらの戦略もドラフト指名の影響を受ける。FAであれば、QOに伴うドラフト指名権譲渡を勘案しなければならないし、トレードであればプロスペクトがいなければ大型トレードを行うことは出来ないからだ。

 となると、どのようにドラフト指名を行うとよいのかとなる。この問いは非常に難しい。スカウト予算をいくら投入しても、ドラフト指名対象選手の完全無欠の情報は入手できないし、各々のチームの戦略も異なるからだ。だが、ドラフト指名にも安全策は存在する。それを知っていることで100点満点のドラフト指名はできなくとも0点を取ることもない。ここでは、それについて簡単に書こうと思う。

2-1 どのポジションを優先させるべきか

 まずはドラフトで重点的に指名しなければならないポジションとしては投手、特にSPだ。多くのチームはリーグを問わず、チームの半分近くは投手で構成される。MLBなら10~13ぐらいは1軍に登録される。であるから、投手の方が必要人数が多い。そのため、投手を多く指名する必要がある。投手、野手と分類したら、投手が半分なら野手も半分では?なんて言われそうだが、野手は野手の中から各ポジションに分類しなければならないが、投手はあくまでも投手としてチームの半数の人数が必要だ。

 さらに、RPはスタミナ面でSPとして十分に働けないことがあるが、SPはスタミナがもったいないがRPとして働くことも出来る。であるから、どちらかといえばSPを指名したほうが良い。

 野手については正直どのポジションを優先しても構わない。多くの選手は指名した時以外のポジションにコンバートさせることになるからだ。これについては次回に触れることにする。だが、メジャー、マイナーにスカウト予算を振っていない場合は守備型捕手を上位指名したほうがいいし、1Bは比較的コンバートで手に入りやすいから優先度は下がる。

 また、投手、野手の共通の問題としてスター選手はポジション問わず優先させたほうがいい。例えばSPだから将来性豊かなRPより優先して指名するというのはやめたほうがいい。

 並みのSPとスターCLになる選手がドラフト対象選手にいたとしよう。この場合並みのSPとスターCLの貢献度を考えたら迷うかもしれない、だがその場合でもスターCLを獲得したほうがいい。なぜなら、スターCLはなかなかドラフトに出現しないが並みのSPは来年以降もドラフトに出現するからだ。であるから、稀少度で言った場合スターCLの方が価値が高い。また、FA市場でも並みのSPを獲得する方が簡単だ。また、WAR的に考えると、出場機会の方が多いSPの方がキャリア的には貢献度が高い可能性があるが、多くの場合、CLの給料は安い。貢献度の分CLは賃金をチームに還元してくれる。さらに、あまり多くはない額だが、スター選手はグッズ収入や、ファンの関心の向上に役に立つが、並みの選手はそれらには貢献しない。しかも、並みのSPは球界にいきわたるがスターCLは常に不足している。つまり、トレードで放出する際もスターCLの方が簡単だ。やはり、ドラフト指名ではスター選手を優先させるべきだろう。

2-2 選手の性格

 ドラフト指名では多くの場合、10位以下の選手はMLBレベルどころかAAレベルにすらなれない。となると、手動で下位指名を行う事は無駄の事のように思われる。だが、実際はそんなことはない。

 なぜなら、選手には性格が設定されているからだ。そして、リーダーシップ、勤勉性は自分の成長だけでなくチームメイトの成長を促す。であるから下位指名は性格重視で指名するといいだろう。ただし、性格は若い選手の場合、将来的に変わってしまう可能性がある。であるから、いい性格の選手を獲得しても気が付いたら最悪の正確になっているかもしれない。しかし、これはいい性格が常に悪く成るというわけでは無いため、あえて性格が悪い選手を獲得する理由にはならない。

2-3 個人的な提案

 さて、少し実践的な話をすることにしよう。下の画像は私が普段ドラフト指名の際に使っている成績表示である。

f:id:wdaesfdgrthjuyklio:20190422231313j:plain

  私はこのように成績を表示させてドラフトに臨んでいる。主な判断材料は怪我履歴とポテンシャルだがそれらの裏付け用に一応セイバーメトリクス要素も混ぜてある。以前はスカウト評価のみで決めていたが、セイバーメトリクスを併用し始めてから以前よりも戦力になる選手が増えた。よく従来のスカウティング法とセイバーメトリクスは対立する概念のように考えられがちだが、少なくともOOTPではどちらも使うことができる。ただし、スカウト費をアマチュア部門に十分な額を割り振っていることが必要ではあるが。

3.その契約は得か?

 ほとんどすべての球団では最低年俸選手と年俸調停期間内の選手だけでは構成されていないと思う。金額の大きさはさておき、年俸調停期間を過ぎた選手がチームにいるはずだ。これらの選手とどのような契約をするかはGMとして腕の見せ所だと思うし、このゲームの面白いところだと思う。しかし、これらの選手との契約において勘違いしているプレイヤーが多いように私は感じる時がある。ここではそれについて簡単に書こうと思う。

 まず、5M×4年の契約と15M×1年の契約ではどちらが支払総額が少ないかといったら間違いなく後者である。だが、初心者は年平均に目がくらみ前者の契約が得だと判断してしまうことが多いように感じる。確かに、もし15×1年の選手と2年後に契約を結びなおしたとすると、最終的に5M×4年の総額よりも大きくなるかもしれない。しかし、彼は来年、再来年、4年後にチームにとって必要なのだろうか?。その間にFA市場に上位互換の選手は出現しないのだろうか?。あるいは、マイナーでその選手と同じポジションの選手が覚醒したりしないだろうか?。一般的に将来の予測は期間が長くなればなるほど難しい。しかし、契約することを決めたということは、どちらの契約でも来年は確実にその選手が必要だということだ。であるのならば、確実に彼を起用すると考えられる来年だけで契約が終わる後者の契約のほうが得だとは言えないだろうか?また、仮にこの選手が1年目で能力に大きく影響する怪我をしたとしよう。その時後者の契約では15Mの損失だが、前者は20Mの損失になる。

 こう言った仮定を置けばなんとでも言えそうな気がするが、この仮定はOOTPの財務システムを考えれば十分考えておく必要がある仮定だ。しかし、この問題は常に後者が正解というわけでもない。この話は様々な知識が必要であるから、このことについて項目を変えて次の項目で詳しく書く事にする。ただ、細かい話はいったん置いておくとして、契約を結ぶときは年平均や総額だけでなく、いつチームを去るのかも考慮してほしい。訳もなく、現実世界でも選手が長期契約を望み、チーム側は短期契約を望んでいるのではないのだ。また、このゲームでは選手と契約を結んだ場合、選手都合の引退でなければ賃金の全額支払いからは逃れられないことも知っておいた方がいいだろう。

 

4.財務システム

 さて、チームを適切に運営するためには財務システムについての理解が必要不可欠だ。始めたばかりの時は財務システムは難解なように感じてしまうが、実は非常にシンプルだ。ここでは私が以前書いたガイドよりも攻略的な視点にたってそれらを説明しようと思う。

f:id:wdaesfdgrthjuyklio:20190422124111j:plain

4-1 Cash from owner

 これは非常に重要だ。そして、この存在が先ほどの5M×4年、15M×1年の契約がどちらが得かの話につながる。大前提として、オーナーはチームの借金を肩代わりしてくれたり、チームに資金を投下してくれたりすることがある。もちろん逆もある。だが、初期設定では10Mまでしかチームは金を所持できないことになっている。そのため、10Mを超えた利益はオーナーの感情や性格にかかわらずオーナーに献上する仕組みになっている。上の画像ではおおよそ46M分だけオーナーに献上していることになっている。

 となるとだ、ここから15M分だけ収支が悪化した場合はどうなるのだろうか?。その場合はオーナーに献上する金が15M減少するだけである。そこで、先ほどの話に戻そう。5M×4年の契約と15M×1年の契約では前者は単年あたり5Mで済むところを後者は15Mで契約するため、もったいなく思えるが差額の10Mは単にオーナーに行く金が少なくなるだけであるからGM的には何の問題がないことが分かる。しかし、こう書くと前者の総額と後者の総額との差額はたった5Mなのだから、同じ理由で前者の契約は問題ないと思われる方がいると思う。だが、前者と後者は5M以上の差がある。それを次の項で説明するとしよう。

4-2 Money for Free agents and Extensions

 OOTPでは金がいくらあろうと使い道を自由に使い道を決められるわけでは無い。コミッショナーモードでなければ、金の使い道は予算、収支、Money for Free agents とExtensionsに縛られる。そして、この最後の二つが非常に重要となる。この二つの予算を超えて契約を更新することは出来ない。であるから、先ほどから話している5M×4年、15M×1年の契約が問題になるのだ。

 まず、Money for Free agents とExtensionsは契約を結ぶときに使う予算の上限であり、前者がFA、後者が契約延長用の資金だ。この予算の割り振りは自分では決めることができず、オーナーが決定する。ただ、個人的な経験では、これらの資金はチームに大物選手がいるとその年に合わせてオーナーがMoney for Extensionsを増額してくれるため、そこまで自分でこの予算を決められないことに対して不安になる必要はないだろう。また、この項目をコミッショナーモード無しで増やしたいときは、自分で割り振れることができる予算を削減すること(例えばスカウト費や育成費など)や高年俸選手を放出することで達成できる。

 さて、それでは本題に入ろう。Money for Free agents とExtensionsに十分に空きがあり、予想される収入にも十分な空きがあるという状況を想定する。また、このときある選手が5M×4年、15M×1年のどちらの契約にも合意するとする。つまり、この問題の前提条件は金銭的な問題がなく、どちらの契約にも合意するというものである。その場合GMとしてはどちらの契約を選択するべきだろうか?。この場合は多くの場合は後者の方が良い場合が多い。

 なぜなら、この問題の前提条件が成り立つ場合はオーナーに15Mから5Mを引いた10Mを余分に支払うことを問題視しないということでもあるから、後者の契約の最大のデメリットである単年当たりの支払総額が大きいという問題は存在しなくなる。

 さらに、後者の契約は”将来”のMoney for Free agents とExtensionsを圧迫しない。Money for Free agents とExtensionsは他の予算を削減する事、高年俸選手を放出することで増大できると述べた。つまり、それはFAでの退団でも達成できる。であるから、1年後に退団する1年契約ではMoney for Free agents とExtensionsは圧迫されない。つまり、後者の契約では1年後の予算の柔軟性を金で買えることになる。これに対して前者の契約では4年間、毎年5Mづつ予算を圧迫する。もし、1年後にチームの戦略を変更したい場合、より柔軟に対応できるのは明らかに後者である。仮に来年に素晴らしい選手がFA市場に出現した場合、後者なら15Mの予算の空きをつくれる。

 とはいえ、後者にデメリットが、前者にメリットがないわけでは無い。後者のデメリットは来年契約できるかわからない点、もし追加で3年間契約を延長したい場合は総額は前者よりも大きくなることがあげられる。たとえば、契約一年目に監督を変更したとしよう。この監督と選手が折り合いが悪い場合、1年後契約することができないかもしれない。そうなった場合、昨年に前者の契約を結んでいれば問題なかったが、残念ながら翌年以降は選手が異なるチームに行くことになる。また、1年後に再び延長したい場合、3年間で5M以内の契約に納めなければ、支払総額は前者よりも大きくなる。これが後者の主なデメリットだ。前者のメリットは後者のデメリットの逆である。であるが、前提条件が成り立つのなら前者の金銭的メリットはオーナーが金を持っていくため0であると言えるし、5M程度の選手は簡単に獲得できるから前者の契約にはメリットがないと言えそうだ。

 そうなると、問題はこの前提条件は成り立つのかという話になるが、SF、LAD、NYYなどの素晴らしいマーケットを持っているチームは簡単に成り立つ。例えばチームの黄金期だ。チームがプレーオフに進出した場合、チームはプレーオフでの収入が得られるがマーケットサイズが大きければ当然それも大きい。つまり、オーナーに多額の金を献上する可能性が大きくなるが、チームの戦力は十分大きいため補強箇所もなくなる。これは次回に触れるが、球団を限りなく強くすることは非常に大きなリスクがある。

 この場合、新たに契約する選手、主に契約延長組を後者のような契約にすることでチームの柔軟性を保ちつつ、戦力を維持することも出来る。もし、この状況にあるのなら後者の契約を積極的に試してみるといいだろう。

 ただし、再建途中のチームや小さなマーケットしか持っていないチームでは後者の契約は予算的に厳しいことが多いし、MLBレベルに達していない選手に対して後者のような契約はもったいない。結局、一つの選択肢に固執しないで、どちらの選択肢も検討することが重要だ。

 

5.選手を解雇するとき

 チームを運営していくと選手を予想を大幅に下回る成果を残したため、選手を解雇することを選択する必要がある。その時、選手を単純に解雇することはもったいない。その場合はトレードを検討したほうがいい。

 これは「解雇するならトレードで少しでも若手を獲得したほうがまし」という、当然すぎることを言っているわけでは無い。解雇するときはトレードを駆使することで支払う賃金が安くなる場合があることを言っている。

 まず、10M×4年の契約をある選手と結び、1年目が終わった段階だとしよう。この場合残りの支払い義務がある賃金総額は30Mである。つまり、この段階で解雇すると30Mを支払う必要がある。

 そこで、トレードで30M以下の選手と交換してみよう。たとえば、のこり1年契約があり、年平均で20Mの給料をもらっている選手と交換してみよう。そしてトレードの対価の選手を解雇する。つまり、のこり20Mの選手を解雇する。この場合、最初の選手を解雇した場合は30Mの損失であるから、トレードを行った場合は10M分節約できる。明らかに、金銭的な意味でチームは得をしている。

 GMの腕によって機会は増減するが、長くプレイしていれば解雇する必要がある選手と契約を結んでしまうことが発生する。これは仕方ないことだ。しかし、そんな場合でも工夫すれば損失は最小限に収めることができる。

 

6.まとめ

 今回も長くなったからここで一回終わりとする。OOTPでは強いチームを作るには強い選手が必要だ。だが、それには金がかかる。しかし、少し知識があるだけでドラフトで成功したり、予算を効率的に使うなどして、支出を抑えることは可能だ。もし、ここに書いた中で知らなかったことがあれば、ぜひ実践してもらいたい。きっと、支出を減らして、いい選手に金をかけることができるはずだ。