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OOTPの基本的な攻略 その4

1はじめに

 皆さんごきげんよう。今回も前回の続きである。また、何回も書くがこの攻略記事は私の経験談であり、厳密なデータなどには裏付けされていない。

 

 

2.ロースター管理

 MLBの球団を運営すると40人枠、1軍枠の二つの管理が重要になる。この管理を適当に行ってはならない。例えば、40人枠に限界まで若手をつぎ込んだりだとか、1軍枠を最も戦力が高くなるような構成にするなども、チームを数年間にわたり強くするには行ってはならないことだ。そこで、今回は簡単にどのようにロースター管理を行うべきなのかを書こうと思う。

2-1 その若手今必要?

  MLBの選手を大きく分けると、最低年俸選手とそれ以外に分けることができる。最低年俸選手はコストパフォーマンスに優れている。この最低年俸選手が戦力になっていれば、浮いた資金を他の選手の賃金であったり、育成費、スカウト費用に振り分けることができ、非常にチームの運営が楽になる。

 しかし、戦力になるからといって安易に若手を一軍に昇格させてはいけない。なぜならば、1軍に登録するとFAまでの日数が加算されてしまうからだ。FAまでの日数加算が3年以上になると選手のコストパフォーマンスは急激に落ち、5年以上になると自由にマイナーには落とせなくなる。そして、6年以上になるとチームを去る可能性もある。であるから、基本的にはFAまでの日数はなるべく加算させないほうがいい。

 そこで、実際のMLBでも使用されているロースター管理を紹介しようと思う。まず、MLBで6年未満かつ3年以上プレーした選手には年俸調停に参加することになる。だから、”基本的に”シーズン終了時に3年以上プレーしていなければ、選手は最低年俸のままだ。そこで、6年未満かつ2年以上MLBでプレーした選手を、実力に関係なくあえて、マイナーに降格させる。こうして、その選手がMLBでの3シーズン目の終了時に登録日数を2年と数日となるようにする。つまり、登録日数を2年と数日にすることで3年目終了時に年俸調停までの日数不足にする。こうすることで、選手が年俸調停に参加するときをMLBでの4シーズン終了時に、FA権取得を7シーズン終了時に延長することができる。

 もちろん、この手法は物議を醸してきた。GMは否定していたが、昨年、アトランタブレーブス所属のアクーニャがこのFAまでの日数操作を目的としたと思われるマイナー降格があった。そう言った経緯もあり、年俸調停にはスーパー2と呼ばれるルールがある。スーパー2とは6年未満かつ2年以上の登録日数をもつ選手の中で登録日数が上位17%にランクインしていた場合は3年の登録日数に達していなくとも年俸調停に参加できるというルールだ。現実のMLBでは、たしか前年度に86日以上登録されている必要があったはずだが、OOTPでは上位17%であれば問題ない。であるから、必ずしも年俸調停は先送りできない。しかし、年俸調停よりももっとコストパフォーマンスが悪化するFAを1年以上先送りできるから、基本的には若手は5月ごろに昇格させたり、2年目にマイナーリーグで干しておいた方がいい。

 ただし、OOTPでの注意点として、MLB級の選手がマイナーにいるだけでその選手のモラルは下がるし、1軍がその選手がいないことで負けていた場合はチーム全体のモラルが下がることには注意しておいた方がいいだろう。また、年俸調停はあきらめてFAまでの日数を伸ばすだけであるなら、3年目以降にマイナー降格させてもよさそうであるが、5年目以降かマイナーオプションを全て使用していた場合のどちらかを満たす場合は降格させることができないことも覚えておいた方がいいだろう。

 さらに、この話を拡大すると、若手の昇格時期は吟味しなければならない。準備ができたからといって、若手をすぐに昇格させることは愚策だ。準備ができたものから昇格させてしまうと、主力選手のFAと若手の年俸調停が重なる可能性もあるし、他球団の主力がFAになるときに年俸調停が重なるとFA資金を捻出できなくなる事態になるかもしれない。特に後者は重要だ。来年マイクトラウトであったりアーロンジャッジがFAに出ることが分かっていて、それにつぎ込む資金を用意したのに外野の若手を安易に昇格させてはならない。一回MLBに登録したら、来年その選手を使わなかった際はマイナーオプションを使ってしまうし、1軍枠に登録した場合はFAまでの日数を消費してしまう。特に40人枠に登録させていない若手を昇格させるのには慎重な判断が必要だ。マイナーリーグでルール5ドラフト対象になるまで干しておけば、主力が衰え始めてきたときにスムーズに世代交代ができるかもしれないが、早期に昇格させてしまうと主力が十分通用するときにどちらかを控えに回さなくてはならず、育成面でも年俸面でももったいなくなる。

 もちろん、財務で有利になることに固執して、ペナントレースを犠牲にしてはいけない。だが、MLBの制度上ある程度は勝利は犠牲してもいい。これは次回に述べるが、MLBでひたすら勝つことは危険だ。もし、今負けてもプレイオフに行ける状況ならば、あえて負けることも必要だ。そういったときに、有望株をマイナーに落とすといいだろう。

2-3 ベテランである必要?

 前回、OOTPでの育成について簡単に書いた。復習すると、OOTPの育成は選手のポテンシャル、育成費、コーチ、試合の出場数、40人枠の登録の有無、運によって決まる。

 この中でプレイヤーがコントロールできることは育成費、試合の出場数、40人枠の登録の3つだけだ。コーチについてはOOTP15まではコントロールできたが16以降は表示されるコーチの能力が少なくなりコントトロールが難しくなった。であるから、ここではコントロールできないものとして扱う。余談だが、もし資金力があるチームなら、コーチ機能を制限すると難易度が少し下がる。なぜなら、最もコントロールしやすい育成費の比重が大きくなるからだ。

 さて、本題に入るが、育成システム的に考えるとベテランを起用することは結構もったいない。MLBは最終目標であり勝利を目指す場所ではあるが、育成する場所としての機能もあるからだ。通常控え選手がWAR2程度の活躍はしない。多くの場合は1にも達しない。つまり、代替可能選手と比べたとき、ほとんど勝利に貢献していない。であるなら、この場所にベテランを起用することはかなりもったいない。勝利にほとんど貢献しないポジションを成長の余地のない選手に任せるのなら、成長の余地のある若手にそのポジションを譲ったほうがいい。であるから、できるだけUTや控え捕手は若手を起用したほうがいいだろう。疲労管理ならAAAのスタメンになれない選手でも守備的性が多い選手であれば役割を遂行することは出来るし、年俸も安い。

 さて、こう書くと前項の説明と矛盾しているように思われるが、それは仕方のないことだ。なぜなら、再建中と黄金期を迎えているチームでは状況がかなり異なっているからだ。

 再建中のチームがベテランを控えにすることはもったいない。なぜなら、再建中なのに成長機会を放棄することになるからだ。だが、一方で黄金期なら控えをベテランにすることはありだ。なぜなら、控えで若手が早期に3年以上の登録日数に達してしまうと、主力のFAと若手の年俸調停が同時にに達してしまい、チームの財政は悪化する。さらに、主力を契約延長した数年後に若手のFAが来てしまうと、金が足りずに戦力を手放す必要ができてしまうからだ。控えにはコスパは悪いがベテランを控えにしておけば若手のFAを遅らせることができる。幸い、黄金期はプレーオフ収入があるため、控えレベルの選手に払う賃金を捻出することは簡単だ。

 残念ながら、ロースター管理には常に通用する考え方というものはない。適切にロースター管理を行いたいのならチームの状況を常に把握していないとできない。

2-4 控え捕手の戦力

 捕手は非常に特殊なポジションだ。守備の際、チームで唯一打者と同じ方向を向く唯一のポジションだ。さらに、このポジションの適性を持つ選手は少なく、他のポジションと兼任することは少ない。そして、複数ポジションを守れたとしても、捕手も守れる他のポジションの選手ではなく、他のポジションを守れる捕手としての認識の選手がほとんどだ。

 だが、MLBのロースターは厳しい。控え捕手は通常1人。40人枠が拡大されるときに1人から2人追加される程度の余裕しかない。そのため、その専門性ゆえに控え捕手は試合の途中ではなく、正捕手がつかれたときに試合の初めから出場する機会が他のポジションの控えと比べて多い。であるから、代打やピンチランナーで出場する機会は他のポジションの控えと比べて少ない。そのため、控え捕手には正捕手の下位互換であることが求められると同時に、性格面での能力が求められる。

 打席で見れば、他の控えよりも多い機会を与えられ、守備面でも試合に出場すれば、一球ごとに機会が与えられるのであるから、控え捕手は正捕手の下位互換であるのは当然だ。守備だけできれば、打撃が良ければなどのどちらかに秀でていて、片方が壊滅的であるのは、控え捕手としては物足りない。どちらかといえば、守備の方に適性があればよいが、打撃が悪いと多くの試合で自動アウトが増える。

 そして、捕手の能力は投手陣全体に影響を及ぼすから、投手のスタッツが良い場合はなかなか捕手を変更することができない。これが他の選手の控えであるのならお試し感覚で降格昇格ができるが、守備機会の多い控え捕手は投手陣の影響を考えるとそれはできない。であるから、控え捕手には性格のよさも求められる。通年で一軍枠にいる選手の性格面での影響は大きい。性格が悪い場合は、控えにできないとは言わないが、性格が悪い選手が1年間1軍にいることのデメリットは大きい。捕手の守備能力の評価は難しいが、性格面での評価は守備の評価と比べると簡単でもある。

2-5 DFAを行うタイミング

 MLBでは9月に40枠が拡大される。そして、この時昇格される選手はMLBまであと一歩の若手と、疲労管理要員である。この時期の疲労管理を軽視してはいけない。疲労管理を怠るとプレーオフが決まっているのに主力に怪我が発生したり、ワイルドカードゲームを選手の疲労のために普段控えの選手が先発で出場することになってしまうからだ。

 そのため、29歳ながらAAAでCLを担当している選手などがこの時期に駆り出される。育成面だけでいえば、29歳なのにAAAにいる選手は今後MLBで活躍する可能性は一部の例外を除きいない。そのため、そんな選手をAAAで出場させる意味はないが、プレーオフに出場する見込みがあるのなら40人枠拡大期のためだけに保持しておく価値がある。さらに、そういった選手はMLBの選手がIL入りした際の昇格候補でもあるから必要な選手だ。野手でいえば、脚だけの選手や守備だけの選手、守備がどうしようもないぐらい壊滅的だが打撃は素晴らしい選手もこれに該当する。

 だが、上で説明した選手は40人枠拡大期には必要であるが常に必要ではない。IL入りの際に選手が足りないのならトレードで選手を獲得してくればいいし、このような選手は替えを用意することは簡単だ。そのため、基本的にこの手の選手には使わないときにメジャーリーグ契約をするのはもったいない。なぜなら、翌年に必ず使用するとは限らない選手に最低賃金を与えることはもったいないからだ。しかも、AAAでCLだとしても来年は30歳であるから、その選手が衰える可能性だってある。そのため、そのような選手にはプレイオフ期間中にDFAを行うといいだろう。

 プレイオフの期間はまだシーズン中であるから、来季の契約は確定していない。そのため、この時期にDFAを行えば、来季はマイナー契約で済む。これがプレーオフ後であると来季の契約が更新された後の契約であるから最低年俸が更新された後のDFAになり賃金の支払い義務が生じる。さらに、プレーオフ期間は全ての経費を払い終え、支出と収入がほとんど確定している。ここから追加される費用は主にプレーオフ収入だけだ。であるから、この時期は予想ではなく確定した収入と支出を見て行動を決めることができる。であるから、比較的間違いの少ない決断ができるだろう。

 ちなみに、これは解雇する場合にも言える。例えば、残りの契約の総額が20Mだが、チームオプションを使わないと来季に5M払って解雇できる場合を想定する。その時、あえて今解雇するのもありだ。解雇すれば今年度の予算で決着がつく。そのため、今年に20M以上の利益が確定しているのなら解雇しても予算上問題ない。さらに、来季チームオプションを使わなかった場合に支払う5Mは来季の予算で支払う。つまり、利益が確定しているのなら、安いからといって、来季の不透明である予算を使うより、今年に解雇することはいい選択だと思う。

 

2-8 外国リーグからの輸入

 選手を獲得するとき、もっとも信用できる情報はMLBでの成績だ。ここで成績が良い選手は基本的にいい選手だ。だが、ここでいい成績を残した選手を獲得するときは、たいてい巨額の金と有望株を失ってしまう。もしあなたが、NYY、LAD、SFなどを運営しているのであれば、金の心配は必要ないだろう。しかし、問題は有望株だ。有望株はこのゲームで最も貴重な資源である。有望株はドラフト、トレード、国際アマチュア、スカウトの発掘で獲得できるが、1年間に3人プロスペクトランキングの中に掲載される選手を獲得できれば大成功だ。そう考えると、補償付きの選手をFAで獲得するのはリスクが大きい。

 しかし、ワールドチャンピオンになりたいのなら弱いポジションを補強しないでシーズンに臨むことは出来ないはずだ。よほど強いのなら話は別だが、それほど強いのなら次回に述べる戦力の調整をした方がいいだろう。

 さて、本題に戻すと、FAには補償がつきものであるが、それはあくまでMLBからMLBに移籍した場合の話だ。NPBからMLBなど同一リーグでなければFAの補償は発生しない。であるから、もし金があるのなら積極的に海外リーグでFAになった選手やポスティングを活用するといいだろう。これらの選手の獲得には少々リスクがあるが、対価は金だけで済む。このゲームでは最も価値の低い資源は金であるから、チームが黄金期であるのならきっと活用する機会が多いはずだ。

 さらに、これらで獲得した選手は基本的にマイナーオプションが3つ残った状態でMLBにやってくる。これも大きな利点だ。もし獲得した選手がだめであったら、マイナーに落とすという選択肢もとれる。これは他のFAで獲得した選手にはない選択肢である。死刑囚に選手がなってしまった場合、損失を垂れ流すか、解雇するかの二択になりがちだがこれを回避できることは非常に大きい。

 しかし、短所というと基本的に海外リーグからの輸入はコスパが悪いうえに、情報も正確ではない。例えば、KBOからは稀に素晴らしい選手が輩出されるが、このゲームではKBOの2軍はRレベルに設定されている。であるから、KBO出身の選手とメジャー契約を結ぶことを決断するのは難しい。また、選手のレベルで変わるが、基本的に海外リーグ出身者はメジャー契約か40人枠に登録された場合最低年俸以上を確約するマイナー契約でないと契約できないことが多い。前者は最初から40人枠に入れるため、ルール5で選手を守るスペースが厳しくなる。また、後者なら40人枠に登録しなければ問題はないと言えるが、そんな前提を付けるぐらいなら獲得しないほうがいいだろう。作業量が増えるだけだ。ちなみに海外リーグ出身者はルール5対象者であることが多い。そのためFAで獲得して、しばらくPlayers Designated for Assignmentにおいておいたり、後者の契約だからと、40人枠に入れずにマイナーで待機させておいたりするとルール5ドラフトで取られることもあるから気を付けたほうがいいだろう。

3.最後に

 今回も長くなったからここらへんで終わることにする。よく、成績が悪いとファンは若手を使えという。それに対して、使ったからといって若手は成長するわけでは無いとの反論が出る。現実ではどうだが分からないが、OOTPでは若手は試合に出せば成長する。しかし、1軍で使ってしまうと貴重な最低年俸時代を成長で消費してしまう。よく考えてチームのロースターを管理したほうがいいだろう。また、重要なことだが適当にロースターを管理することだけはだめだ。たとえ、誤った選択肢であってもそれがよく考えられていたのならば軌道修正は簡単だが、適当に管理されたロースターは治すのに数年かかってしまうからだ。